衣装デザイン賞のプレゼンテーターを務めた米プロレスラーで俳優のジョン・シナ(46)が、ムキムキ全裸で登壇して会場が騒然となった。映画「ワイルド・スピード」シリーズなどにも出演する史上最も偉大なプロレスラーの一人とされるシナは、大事な部分を封筒で隠しただけの全裸姿でマイクの前まで横歩きをして進み、「衣装…とても重要です。おそらく最も重要なものです」と自虐的なスピーチで会場を爆笑の渦に巻き込んだ。

シナが登壇する直前、司会を務めたジミー・キンメルが、50年前の授賞式で俳優デヴィッド・ニーヴンが女優エリザベス・テイラーを紹介中に全裸の男が乱入してステージを横切るハプニングが起きていたことを紹介していた。そして、「今日、全裸男がステージを横切ることが想像できますか? クレイジーですよね?」と話すと、舞台袖からシナが顔だけをのぞかせた。プレゼンテーターを務めるはずのシナは、「私の体はジョークではない」と話して登壇を拒否。その後、キンメルに促されて受賞者の名前が書かれた封筒で股間を隠して登場し、観客の前に全裸姿を晒した。

マイクの前まで進むと、「これじゃあ封筒が開けられない」と困惑。テレビ中継はその後、映像の再生に切り替わり、視聴者は何が起きているのか見ることはできなかった。

しかし、ハリウッド・レポータ誌の記者がX(旧ツイッター)に投稿した動画ではスタッフによってエレガントな布を巻かれ、ギリシャ風のローブのような衣装を纏ったシナが、画面に再登場。無事に封筒を開封することができ、「哀れなるものたち」が衣装デザイン賞を受賞した。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)

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