元放送作家の長谷川良品氏が28日までにYouTubeチャンネルを更新。24日に放送されたフジテレビ系「ワイドナショー」でのダウンタウン松本人志(60)に関する一部放送内容について言及した。

この日の放送では、28日に開かれる松本側と「週刊文春」側との裁判の第1回口頭弁論に関する話題に際し、松本の飲み会に参加した経験のあるセクシー女優の霜月るななどから上がっている、記事の誤りを指摘する声がテレビなどのメディアに取り上げられない状況についての議論が行われた。出演者からは「不公平なんじゃないか」といった声もあったが、フリーアナウンサーの豊崎由里絵は、「(テレビが重きを置いているのは)裏が取れているかどうか」だと説明していた。

長谷川氏も「これら個人の文春への反論をテレビが報じないのは、フリーアナウンサーの豊崎さんがおっしゃる通り、一言で言えば裏取りができているかどうかに尽きます」と、豊崎アナの説明に同意した上で、「ただしこれは抜け落ちていることがあって、個々のメディアの裏取りについてテレビが逐一真偽を確認するわけではありません。ちゃんと裏取りできているだろうという前提で進みます。というより単純にその媒体・メディアの背景や知名度、歴史などを踏まえ テレビが信用に値すると感じたら、その媒体の記事を紹介しているに過ぎない」と、テレビが週刊文春などの媒体の記事を取り上げる一方で、個人の声を取り上げない事情について解説した。

しかし今回、同番組が霜月の話題を取り上げたことについて「『霜月るなさんの主張をなぜテレビは報じないんだ』と怒っていた方々の願いをかなえた。なにしろ結果的に『文春の記事に誤りがあると指摘している告発者がいる』と同番組で報じたわけです」と指摘。「裏取りはもちろん、彼女への取材もなしにですよ。つまりコンプラ(イアンス)に怯えるビビリのテレビが、こうしたリスクをとってまで個人の主張を地上波にのせたわけです。これは完全な裏技と言いますか、なかば“禁じ手”」だとし、「個人的には、28日に第1回口頭弁論を控えた松本さんへの捨て身のエールだと感じました」と私見を述べた。