作家でエッセイスト、タレントの阿川佐和子(70)が3日、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食/一直線」(月~金曜午前5時)にゲスト出演した。

178万部超を記録したベストセラーエッセー「聞く力」のシリーズ最新作「話す力」(文春新書)が昨年12月に発売された。

小説「山本五十六」や「春の城」「米内政光」「井上成美」などで知られる作家で、父親の阿川弘之氏は15年に94歳で亡くなった。

「父はもう本当に随分、私が若い頃から『いいか、お前ら』って言って、夜になると酔っぱらった勢いで『俺が死んでも通夜、葬式、お別れ会のたぐいは一切するな。香典をもらってはならぬ。花ももらってはならぬ』って言うから、香典ぐらい、いいじゃないって言ったら『ふざけるな』って怒って、それで『お前たちに遺産を残すとろくなことにはならないから、俺が全部使って死ぬ。全部使って死ぬ』って言ったんですよ」と振り返った。

そして「だから、70歳ぐらいからかな。60代後半ぐらいから仕事も続けてましたけれども、客船クルーズみたいな趣味を。母と2人で地中海クルーズに行ったり『使ってやる。使ってやる』って言いながら母と旅行して…で、やったら。そしたら90歳近くまできたら『ちょっと使い過ぎた。こんなに、こんなに長生きする予定ではなかった』って」と笑った。

日本海軍を描いた硬骨の作家のエピソードにパーソナリティーの生島ヒロシ(73)も大笑い。「確かに何歳まで生きるか分かんないからね」と話した。

そのほか、結婚7年になる夫との生活や、作家佐藤愛子さん(100)が強盗を撃退した武勇伝などで盛り上がった。