KinKi Kids堂本光一(45)が9日、東京・帝国劇場で、明日11日から開幕する主演ミュージカル「Endless SHOCK」のゲネプロに出席し、取材に応じた。今年限りで同作に幕を下ろすことを発表しており、意気込みと感謝を伝えた。ラストイヤーを派手に締めくくる。

光一はいたって普段通りの様子で、落ち着いた口調で取材に臨んだ。「『SHOCK』としてはラストイヤーになります。いつも通りに稽古をやってきました。いつも通り幕が開くんじゃないかな、いい形で初日が迎えられるんじゃないかなと思っております」とほほ笑んだ。前田美波里(75)が「寂しいです」と漏らすと、ふぉ~ゆ~松崎祐介(37)がはなをすするフリをした。光一は「松崎が泣いてます」と笑った。終始和やかな雰囲気だった。

今年は4~5月に帝国劇場で東京公演、7~8月に大阪、9月に福岡、11月に再び東京公演を行う。歴代最多の年間5カ月公演となり「2000年に打ち上げ花火が上がるように始まった『SHOCK』が、最後はまた打ち上げ花火のようにいっぱいやろうと」と宣言した。「たくさんやらせていただける場所を用意していただいたことに感謝です」と伝えた。

「SHOCK」シリーズは00年に初演した。光一にとっては21歳から24年間続けたライフワークだ。「とても不思議な感覚です。まだラストイヤーという実感がないというのが、正直なところですね」と冷静だ。激しい殺陣やフライング、22段の大階段落ちなどが詰め込まれた、体力的にも大きな負担がかかる、命を燃やしてきた作品。千秋楽が迫った11月には実感が湧くのでは、と問われると「あ~。それはわかりません」とおどけて、目を細めた。

現在まで1986公演を積み上げてきた。5月9日夜公演で森光子さん主演「放浪記」の2017回を抜き、単独主演公演最多記録を更新する見込みだ。「1つ1つの景色をかみしめながら、焼き付けながら、みんなとの時間を大事にしながら。いつも通りまずはとりあえずこの(東京公演の)2カ月間『SHOCK』の世界を生きたいです」と自然体で先を見据えた。【横山慧】