お笑いコンビ、髭男爵の山田ルイ53世(48)が10日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜午後1時55分)に出演。この日、辞職願を提出した静岡県の川勝平太知事について言及した。

川勝氏は今月1日、「県庁は別の言葉で言うと、シンクタンク。野菜を売ったり、牛の世話をしたり、ものをつくったりとかと違い、皆さまは頭脳、知性が高い人たち。それを磨く必要がある」となど発言。批判が出て2日に釈明した際、6月議会で辞職する意向を表明し、3日の会見で正式に辞任する意向を示した。この時は撤回しないとしていた訓示の発言は、5日になってようやく撤回した。

番組では不適切発言の他に辞職理由について、川勝氏が「県民の皆様と約束したリニア問題について区切りを迎えた」などと説明していたことを紹介。山田は「『一区切りついたとか、めどがついた』っていうのは『何年以内には完成しませんよ』の目処がついたってことをなんか胸張って仰られてるから、その辺の違和感もある」と指摘。

その上で「僕は毎週山梨に仕事で行っているんですけど(川勝氏が)『6月議会で職を辞そうと思います』っていう速報みたいなのが流れた何週間か前、結構ローカルなニュースでは明るいニュースみたいな感じで該当インタビューとさか取り上げられて。(リニアが)くるんだなと。実際くること前提で色んな人や企業さんが動いたりもするから、結構川勝さんが思ってらっしゃるより、日本全国にうっすらストレスがあったと思う。ずっと」と話した。

JR東海によるリニア中央新幹線は27年開業を計画していたが、早くても34年以降にずれ込む公算が大きくなった。川勝氏は静岡工区(約8・9キロ)の着工を巡り、計画を認めない方針を示していた。川勝氏は4月2日の辞職表明当初、辞職の時期は6月としていたが、県議会の自民、公明両党会派が早期辞職を求め、発言への批判もやむことはなく、大幅に前倒しとなった。