実業家としても活躍する米女優ジェシカ・アルバ(42)が9日、自然派ベビー用品や美容品を手がける自身のブランド「オネスト・カンパニー」の最高クリエーティブ責任者を辞任することが明らかになった。指導的役割は退くもの、取締役会の一員として会社に残り、今後は新たな取り組みに注力するという。

2008年に映画「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」(05年)の撮影で知り合った撮影技術師のキャッシュ・ウォーレン氏と結婚し、2人の子どもをもうけたアルバは、長女を妊娠中にベビー用洗濯洗剤でアレルギー反応を起こしたことをきっかけに12年にオネスト・カンパニーを設立。21年5月には株式上場を果たし、44%の株価上昇のデビューを飾って話題を呼んだ。

「この決断を下すのは、決して簡単なことではなかった」「オネストを作ることは、まさに愛情のこもった仕事でした。最初のコンセプトを「ママと私」のクラスの友だちに売り込んでから、家族と共にナスダックで鐘を鳴らすまで、この旅は一生に一度の旅で、夢の中にだけ存在したものでした」と振り返る長文メッセージをインスタグラムに投稿し、感謝の言葉を述べている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)