NHK連続テレビ小説「虎に翼」(月~土曜午前8時)の第10話が12日に放送された。

※以下ネタばれを含みます。

あらすじは、判決の日。寅子(伊藤沙莉)たちの予想は外れ、妻が着物を取り戻すことが認められる。大喜びする女子部の面々だったが、よね(土居志央梨)だけは「甘い」と怒りを隠さない。裁判には確かに勝ったが、あの女性の受ける扱いは変わらない、と言うよね。寅子は、着物を返還された妻峰子(安川まり)の「離婚裁判は続くが、最後まで戦う」という言葉に、「法律は盾のように人を守るためのもの」だと考えるようになる。

花江(森田望智)の複雑な表情、よねの働く様子、涼子(桜井ユキ)の家庭の事情も垣間見せられ、ネットでは反響があった。

X(旧ツイッター)には「え!やった!」「勝った!?」「こんな裁判官ばっかりなら良いのにね」「よねさん…」「沙莉ドスの強い声」「寅子、カッコいいゾ!」「ヒロインのちょっと待ったコール!」「照れた!」「めっちゃいい…」「花江ちゃん…どうしたの」「嫁姑問題?」「あーー。よねはこうして女性が消費されるのを毎日のように見てるわけか。寅子が人間関係に恵まれた環境なの、あえてなのね」「涼子さまのお母さまアル中なの?!」「筒井真理子さん、怖ぇ。さすがです!」「よねさん、(当時の歓楽街の)カフェで働いてたのか…そりゃ男たちへの怒りに満ちるのも無理はない…」「よねちゃんは苦学生なのかな」「女子部の皆さんそれぞれいろんな事情を抱えてるんだね」「よねさんも涼子さんも、それぞれ地獄に生きてきた…。寅子は家は問題なくあたたかいもんなぁ」「よねさんはお触りカフェでボーイさん 涼子さんはお母さん?がイビル系姑さんみたい」「来週も楽しみだ!」などとコメントが並んだ。

日本初の女性弁護士で、のちに裁判官となった三淵嘉子(みぶち・よしこ)さんをモデルにした昭和の法曹界が舞台の物語。伊藤はヒロインの猪爪寅子(いのつめ・ともこ)を演じる。

朝ドラ110作目で、三淵嘉子さんをモデルにした半生を再構成してフィクションとして描く作品。「虎に翼」は中国の法家「韓非子」の言葉で「強いものの上にさらに強さが加わる」という意味。

石田ゆり子、三代目J SOUL BROTHERS岩田剛典、松山ケンイチらが出演。尾野真千子が「語り」を担当。よるドラ「恋せぬふたり」で向田邦子賞を受賞した吉田恵里香氏が脚本。主題歌「さよーならまたいつか!」をシンガー・ソングライター米津玄師が務める。