米歌手テイラー・スウィフト(34)の楽曲が、動画共有アプリTikTok(ティックトック)に復活した。スウィフトら人気歌手を抱える世界最大のレコードレーベル、ユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)は、楽曲使用の印税を巡ってTikTokと対立し、ライセンス契約期限が切れるのに合わせて今年2月に所属アーティストの楽曲を削除していた。

UMGは、TikTokが楽曲に対して正当な対価を支払っていないと主張。アーティストよりも自社の利益を優先していると非難するTikTok側と条件面で合意することができず、所属アーティストの楽曲が著作権侵害により使えなくなっていた。

今回の復活に際し、条件面で合意に達したのかは不明で、両者共にまだ新しい契約に関する発表は行っていない。米CNNなど米メディアによると、他のUMGのアーティストの楽曲はまだTikTok上で表示されない状態だという。

スウィフトは19日に新アルバム「The Tortured Poets Department」のリリースを控えている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)