アニメ映画「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」(永岡智佳監督)公開記念舞台あいさつが13日、都内で行われ、12日の初日だけで興行収入(興収)9億6000万円、観客動員63万人を記録したと発表した。

シリーズ26作で初の興収100億を突破(138億8000万円)した23年「-黒鉄の魚影」との対比で112%という驚異的なスタートに、ゲスト声優の大泉洋(51)も「初日だけで63万人? 実写に出ている役者からすれば興行期間の1、2カ月で10億を超えたいという目標を1日で…驚きます」と脱帽した。

27作目の今作で、初めて一般試写を開かなかった。主人公江戸川コナン役の高山みなみでさえ、この日の段階で完成版を見ていないほど、情報管理を徹底。初日の爆発的ヒットを生んだ1つの要因といえる。

原作漫画の連載開始から今年で30周年。当初から追いかける世代に加え、幼い頃から見て育った20代のカップルの姿も今回は目立つ。作者の青山剛昌氏は、20周年時の本紙の取材に「ほとんど大人に向けて描いている。子どもは大人が見るものに興味津々…それを意識してやっているのが良いんじゃないか」と語っていたが、新たな世代も後に続き、幅広い層のファンが支える「名探偵コナン」人気は止まらない。【村上幸将】