関口宏(80)が司会を務めるBS-TBSの新番組「関口宏のこの先どうなる!?」(21日スタート、日曜正午)の取材会がこのほど行われた。

世界が抱える問題や視聴者が不安に思うことについて専門家の意見を聞きながら、未来へのヒントを提示する未来予測番組。21日は「AIの世界」、28日は「労働」がテーマ。この2話の収録を終えた関口がオブザーバーの未来予測研究家・川口盛之助氏と取材に応じた。

最初に「3月いっぱいで『サンデーモーニング』を世代交代しました」とTBS系で36年半にわたって放送した長寿番組の卒業をあらためて報告。収録では「僕はいつも視聴者だと思っているから」と、視聴者目線に徹して素朴な疑問を投げかけ続けた。

第1話では、生成AIが作った「AI関口」も登場。これには「番組の途中でフリートークをしたら結構いいことを言っていた。それには感心もするけど…。気持ちも悪いよ」と苦笑い。目の前で自身のAIが話していることに驚きとともに違和感も感じていた。

デジタル化が急速に進む時代の移り変わりについては「どんどん住みづらいというか、ゆとりがないというか…。どこにいてもギリギリ追い詰められている気がする。テレビさえ、よき時代のゆとりがないかな」と思いを明かした。

今後のテレビのありかたについては「心配が多い」として「映像に対する責任感をどうしたらいいのか。どう乗り切っていくのか。絶対に苦しまないといけない時代がくる」と予想した。

テレビ人生60年。今年7月で81歳になる関口が未来に向き合っていく新冠番組だ。「サンモニ」と同じ日曜日の放送で、これまでの日曜“朝の顔”から“昼の顔”になる。

川口氏は関口について「安心感がある。大船に乗ったつもり」と全幅の信頼を寄せていた。