落語家6代桂文枝が18日、大阪市内で81歳の誕生日前日となる7月15日に「傘寿を越えて 文枝自選集 華麗なる独演会」(大阪・なんばグランド花月)を開催すると発表した。

亡くなったおじいさんの焼香の代わりにカラオケの歌で送る「カラオケ葬」の場面がある創作落語「涙をこらえてカラオケを」など3席を披露する。「涙-」は21年1月に妻真由美さんと母治子さんを相次いで亡くしてから「封印してきた」作品。「3年が過ぎましたからね。もう妻も許してくれるかな…」と思いを語った。

1966年のデビューから58年。「覚えが悪くなったというか、忘れることが多くなりました」と嘆くも、「その分、人生の中で一番、けいこができている」。大きなモチベーションがある。これまで作った創作落語は336本。「80歳を越えて、まだまだ元気。500作を目指したい。だれも傷つかない、ハートフルな落語を多く作っていきたい」と意気込んだ。ゲストには時代をリードする東西の女性落語家、林家つる子、桂二葉を招く。【松浦隆司】