芥川賞作家の平野啓一郎氏が21日までにX(旧ツイッター)を更新。ドジャースの大谷翔平投手(29)の銀行口座に不正アクセスし違法賭博胴元に送金したとして元通訳・水原一平容疑者(39)が銀行詐欺容疑で訴追された件をめぐり、私見をつづった。

平野氏は「水原氏の事件への大谷選手の関与の有無をはじめとして、YouTubeなどで、明らかに事実誤認のコメントをしてあとで謝罪する場合、その動画のviewで稼いだ金はそのままなのか? どっかに寄付するなりなんなりで、返上すべきではないか」と記した。

米カリフォルニア州の司法省は11日(日本時間12日)の記者会見で、マーティン・エストラーダ検事が水原容疑者をめぐる問題の捜査結果を公表した。水原容疑者が違法なブックメーカーへの借金を返済するため、大谷の銀行口座から合計1600万ドル(約24億円)以上を不正に送金していたと指摘した。そして同検事は「大谷は被害者であると強調したい」と明言した。

平野氏は京大法学部卒。「日蝕」で第120回芥川賞を受賞。40万部超のベストセラーとなった。「マチネの終わりに」で2017年渡辺淳一文学賞、「ある男」で2019年読売文学賞など、その作品が数々の賞を受賞している。