4日に肺炎で死去した歌手橋幸夫さん(享年82、本名・橋幸男)の葬儀告別式が10日、東京・小石川の傳通院で営まれた。

出棺にあたり、作曲家吉田正門下生として橋さんの弟弟子にあたり、橋さん、舟木一夫、西郷輝彦ともに「四天王」と呼ばれた歌手三田明(78)が弔辞を述べた。

出棺と同時に大粒の雨が降り出し、三田は「本当に悲しくて、涙雨になりましたね。すごいわ、やっぱり先輩は。すごい力を持ってるね。こうやって清めていただいているんだと思います」。時おり涙ぐみながら、しみじみと語り始めた。

「先輩、僕は62年間、ずっと先輩の背中を見ていました。憧れの大好きな先輩の背中を見て、たくさん、ご一緒に仕事をさせていただいたこと、お話ができたこと、僕は本当に幸せでした。いつも、弟のようにかわいがってくださって、夢のような、本当に夢のような思いでありました」。

8月19日にはお見舞いに行ったという。「奥さまが『声をかけてあげてください』と言ってくださいましたので、先輩の耳もとに行って『先輩、三田明ですよ!』と大きな声で声をかけてしまいました。そしたら、なんと目をパチッと開けてくださいまして、顔を向けてくださって、小さくうなずかれました。あの時は言葉もなく、感動のひとことでした」と振り返った。

橋さんへのたくさんの感謝を語り、「先輩の思いを胸にこれからも頑張る所存です」。また「あちらではきっと、恩師の吉田正先生がお待ちしていると思います。遠藤実先生もきっとお待ちになっているはずです。橋幸夫様、どうか安らかにお眠りくださいますよう、心よりお祈り申し上げます」と語った。