22年の「第9回東宝シンデレラ」オーディショングランプリの白山乃愛(13)が、映画「秒速5センチメートル」(奥山由之監督、公開中)で繊細な演技を見せている。このほど、日刊スポーツのインタビューに応じ、オーディションや撮影、今後の目標について語った。

10歳でグランプリに輝いた白山。映画2作目となる「秒速-」はオーディションで選ばれた。

「当日に台本をもらって、そこで覚えました。覚えるのに必死だったんですけど、相手の目を見ることは意識しました」

高畑充希演じるヒロイン明里(あかり)の少女時代を演じている。オーディションで使用されたワンシーン分の台本で、明里に魅了されたという。

「本当にもっとやりたいって思えたので、決まった時はうれしかったです。明里ちゃんは、楽しかったら楽しいって笑いながら言えるし、悲しかったら泣きながら悲しいってちゃんと言える本当に素直な子。撮影でも、明里ちゃんになれるように頑張りました」

これまでとは違う演技の仕方を学べたことは大きな経験になった。

「自然な演技、自然な会話の演技をとても丁寧に監督に教えてもらいました。役になりきることも大切だけど、自分らしさを出すことも大切だよっていうことを伝えてもらい、自然な会話の仕方を学びました。すごく勉強になりました。これからも生かしていきたいです」

主人公の貴樹(松村北斗、幼少期は上田悠斗)と明里が出会う1991年が物語の始まりとなっている。生まれる20年以上前の設定に自分がいることも楽しんだ。

「スマホが1度も出てこなくてびっくりしました。今より不便かもしれないですが、電話ボックスをもう1回使ってみたいです。風景や自動販売機の形もちょっとずつ違っているのが印象的でしたし、アドリブでちょっと入れる言葉遣いにも気をつけました」

憧れの女優は長澤まさみで、人気シリーズ「コンフィデンスマンJP」は何度も見返している。事務所の先輩でもあり、共演は夢だ。

「お会いしたことはあります。『これからも頑張ってね』って言ってくださいって、本当にうれしかったです」

今年中学生になり、学業と仕事の両立にも励む。

「学校ではみんなといっぱい話していっぱい遊んでいっぱい勉強して、今しか経験できないことをたくさん楽しんでいますし、撮影ではいろんな人の演技を見て勉強させてもらって、楽しい毎日です。英語と音楽が好きです」

1つ1つの作品が大きな経験になる時期。やりたい役を聞くと目を輝かせた。

「探偵役をやってみたいです! 事件にすぐ駆けつけて推理して、全部を解くみたいな名探偵です」

【小林千穂】