11月24日に実写日本映画興行収入(興収)記録を22年ぶりに更新し、21日には181億円を突破した「国宝」と、「この夏の星を見る」(山元環監督)に出演の黒川想矢(16)が、前回の齋藤潤の最年少記録を1歳更新する16歳で、石原裕次郎新人賞を受賞。日刊スポーツ映画大賞初受賞にして、史上初の満票で栄冠に輝く快挙を成し遂げた。
新人賞は「愚か者の身分」(永田琴監督)で釜山映画祭(韓国)最優秀俳優賞を受賞した林裕太(25)が受賞。林も、日刊スポーツ映画大賞を初受賞した。
11月22日に東京・築地の日刊スポーツ本社で開催した、選考会での議論を公開する。新人賞はノミネートを集計した上位5人、石原裕次郎新人賞は、各選考委員から推薦があった俳優を、それぞれ選考会で議論した上で投票し、決定。両部門ともに映画デビュー5年の俳優が対象で、ダブルノミネートされた俳優もいるため、併せて議論した。(選考委員は敬称略)
<新人賞ノミネート>
黒川想矢(「国宝」「この夏の星を見る」)
鈴木唯(12=「ルノワール」)
南琴奈(19=「ミーツ・ザ・ワールド」「花まんま」)
黒崎煌代(23=「見はらし世代」など)
林裕太(「愚か者の身分」など)
<石原裕次郎新人賞の候補者>
黒川想矢(「国宝」「この夏の星を見る」)
黒崎煌代(「見はらし世代」など)
大森元貴(29=「#真相をお話しします」)
林裕太(「愚か者の身分」など)
櫻井海音(24=「推しの子」など)
伊藤さとり(映画パーソナリティー) 石原裕次郎新人賞は、黒川さんでありたい。(所属の館プロには、石原音楽出版の前身・石原プロモーション出身の)舘ひろしさんに憧れて入った。演技が素晴らしい。林裕太さんも、すごく良かった。
河内利江子(石原音楽出版社) 石原裕次郎新人賞は黒川さん。線が細くて、と思っていましたが、今年、出演した作品を全て見ましたが、良かったし将来性をすごく感じました。鈴木唯さんも「ルノワール」でのお芝居は文句なくすごいと思いました。
福島瑞穂(参院議員) )黒川さんは、石原裕次郎新人賞を取るなら、対象作は「国宝」。あの映画で1番、色っぽく、うまかった。「怪物」(23年)でも、子役2人(黒川と柊木陽太)2人で(大人の俳優を)食っていた。
寺脇研(映画評論家) 黒川さんについて言えば「この夏の星を見る」が「国宝」のあおりを食ったけれど、いまだに上映している。コロナの時の子どもたちを描いていて、劇中ではみんなマスクをしていて。黒川さんは、石原裕次郎新人賞で選ぶという道もある…私は賛成。だとすれば、新人賞は林裕太。「愚か者の身分」の脚本家は、主演男優賞にノミネートされた北村匠海さんの、もう1つのノミネート対象作「悪い夏」と同じ向井康介氏。2作とも今の時代を描いた映画。「愚か者の身分」では、生まれに恵まれなくて(闇バイトを)やっていく若者を演じた。そこまでイケメンではないけれども、そこまで演じているのか、という芝居を見せている。
笠井信輔(フリーアナウンサー) 林裕太さんに、そんなに賛辞が出るなんて、うれしくてしようがない。「愚か者の身分」では、キラキラぶりに心を奪われた。立ち居振る舞いというか、本人もこの役に起用されて、うれしくてしようがないというのが伝わってくる。見ている人の感情を喚起する役割で、北村匠海さんも『(後輩俳優として)かわいい』と口にするなど、いろいろな人が動く原動力になっている。素晴らしいと思いました。
石飛徳樹(映画評論家) 林裕太さんに、新人賞を受賞して欲しい。石原裕次郎新人賞っぽくはないですが、良い俳優さんになっていくと思うので賞をあげたい。黒川さんには、スター性を感じる。
河内 黒川さんは、若いのにストイックらしくて。それも良しあしだと思うくらい、役作りにメチャクチャ悩むと関係者から聞いています。
<石原裕次郎新人賞投票1回目>
◎黒川想矢 15(満票は史上初)
<新人賞賞投票1回目>
◎林裕太 9
鈴木唯 4
南琴奈 2
※過半数の8票を得た作品、俳優が受賞



