ロックバンドLUNA SEAのドラマー真矢さんが17日に亡くなっていたことを23日、公式サイトが発表した。56歳だった。

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真矢さんと初めて会ったのは、芸能記者になる前だった。趣味のゴルフを教えてもらっていたゴルフプロが、真矢さんにも教えていた。そのプロが主催するコンペに参加した際に会ったのが、初めてだった。

そのプロは08年に亡くなったラウドネスのドラマー樋口宗孝さんにも教えていた。記者が元ドラマーであり、樋口さんと親交があったことを伝えていてくれたせいか、初対面にもかかわらず、「ドラムやっていたんだって!」と真矢さんから声をかけてくれた。その後、何度かゴルフコンペでご一緒させていただいた。

だが、芸能記者になってからはコンペに参加できなくなり、真矢さんと再会したのは20年2月、本紙の企画紙面「日曜日のヒーロー」でインタビューした時だった。

LUNA SEA結成30周年で、RYUICHI(55)とのインタビューだったが、2人とも大のゴルフ好き。インタビュー中に、PGAツアーに挑戦する日本人選手の結果が気になり、「どうなった?」と、たびたび3人で携帯で情報をチェックしながらのインタビューとなったことを覚えている。

そして、度重なる病気の発表。昨年9月、真矢さんの地元の神奈川・秦野市で行われた「秦野たばこ祭り」への参加を取材した際には、正直亡くなるような状態には思えなかった。

移動は車椅子、立つ際にはつえが必要で、確かに少々痩せてはいた。それでも、実際に目の当たりにした真矢さんは、絶対にまたステージに帰ってくると思わせた。

真矢さん自身、「必ず復帰する。ドラムスティックを持つ日は必ず来ると思います!」と集まったファンに宣言していたが、その言葉はかなわなかった。

真矢さんのタイトかつパワフルなドラムがLUNA SEAのサウンドを支えていたことは間違いない。楽曲では決して出しゃばることなく、だが、出るところでは出る。特にドラムソロでは、その卓越したテクニックに加え、視覚的にもファンを楽しませた。その技術たるや、国内ドラマー屈指だと記者は思っている。確固たる技術を持った上で、さらに魅せるドラム。それが真矢さんの真骨頂だった。

日本ロック界は、また逸材を失った。真矢さん、早すぎですよ…。でも向こうで、名だたるミュージシャンとのセッションを楽しんでください。お疲れさまでした。ご冥福をお祈りします。【川田和博】