女優戸田恵子(68)が30日、東京・帝国ホテルで開催された、「第47回松尾芸能賞贈呈式」に出席した。

優秀賞を受賞。「11歳で、地元名古屋で中学生日記という番組に出て、15歳で歌手としてスカウトされ、演歌歌手として10代を過ごしました」としたが、「全く、泣かず飛ばずでした」と振り返った。

その後、舞台演出家の野沢那智さんと出会い、舞台女優としてスタートを切った。「劇団員は非常に貧乏で、食べていくのに困りました」と振り返った。「(野沢さんが)しゃべる仕事で稼げるようにということで、声優の道をつけてくださいました」という。

当時は声優養成所もない時代。「ひたすらスタジオに行って、先輩たちの背中を追っかけてここまでやって参りました」と明かした。

そんな中でやなせたかしさんと出会い「それいけ!アンパンマン」に出演、40代で三谷幸喜氏によりテレビドラマ、映画など出演作品を増やした。「ずっと1本の川を泳いで参りました。ぶざまな姿で泳いだ時もありましたし、前に進めず、立ち泳ぎをしている時もありました」としつつも、「1度も岸に上がることなく、なんとかこの川をここまで泳いで参りました」とした。

「これからもまだ泳げそうなので。どうか私が休みそうになったら、岸から足で蹴飛ばしていただきたいなと思います」と話し、会場を笑わせた。

自らの人生を「壁にぶち当たると、だれかが手を差し伸べてくれた人生」とした。その一方で、三谷氏が過去に松尾芸能賞を受賞していたことは「今日初めて知りました」とし、自らの受賞も「伝えていない」という。「もし、連絡するなら、数年前にお取りになったことをおめでとうございますと伝えようかと思います」と話した。

同賞は公益財団法人松尾芸能振興財団により、1979年(昭54)から日本の伝統ある劇場芸能を助成し、振興し、独自の文化、芸能の保存及び向上に寄与することを目的として授与されている。

<「第47回松尾芸能賞」受賞者>

◆大賞 小池修一郎氏

◆優秀賞 戸田恵子、曽我廼家貫太郎、西川扇藏、藤舎貴生

◆新人賞 中村鷹之資

◆特別賞 加藤登紀子、谷口裕和