中島健人(32)が一人二役を見事に演じています。
4月28日にスタートしたNHKの主演ドラマ「コンビニ兄弟 テンダネス門司港こがね村店」(火曜日午後10時、全10話)は、北九州市・門司港にあるコンビニ店を舞台にしたヒューマンコメディー。フェロモンだだ漏れのコンビニ店長・志波三彦と、髪がボサボサで野性味あふれる風貌の兄・志波二彦を演じています。
たまたま初回放送を見ていました。
冒頭で若い女性が4分以上も一人芝居。これにぐっと引き込まれました。「この人は誰だろう。新人かな…」と思いながら見ていたら、彼女がコンビニに寄ってそこで中島が接客で登場。“らしさ全開”でセクシーワードを連発します。女性(後に新人女優の内田櫻子だと知ります)から中島に攻守交代な感じがして「あっ、中島の主演ドラマだったのか」と思い、チャンネルを回してしまいました。
誠に申し訳ないのですが、11年にSexy Zoneメンバーとしてデビューした超人気アイドルと、還暦過ぎのオジサン記者とはこれまでほとんど接点なし。なので、主演ドラマの存在は知っていましたが、この時には見ようと思えなかったのです。
ところが、です。番組の制作陣を取材する機会ができ、“予習”として作品を見ました。各局の新ドラマは自宅で録画をしていて後で見るようにしているのです。これが実に面白い。中島のフェロモン店長としての笑顔全開&抑揚を抑えた演技と、感情をストレートに表現する兄のコトラストが抜群。一人二役と知っていないと見た目の違いもあって同一人物と気付かないほどです。
あらためて日刊スポーツの過去記事などを読むと、中島が王子様キャラとして甘いせりふを口にするのは「アイドルに徹しよう」という強いプロ意識の現れで、常に“ファンファースト”を心がけているから。中島の祖父も俳優で「役者としての遺志を継承したい気持ちが強い」と演技にかける熱い思いを語っています。
「コンビニ兄弟」。“食わず嫌い”だったことを反省しつつ、お勧めの4月期ドラマの1つです。【松本久】



