警視庁組織犯罪対策5課は17日、覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで、人気デュオ「CHAGE

 and

 ASKA」のASKA(本名宮崎重明)容疑者(56)と、知人の会社員栩内香澄美容疑者(37)を逮捕した。

 2人の逮捕容疑は4月6日ごろと同月12日ごろ、栩内容疑者の自宅マンション室内で、少量の覚せい剤を所持した疑い。

 組対5課によると、ASKA容疑者は「私は今まで覚せい剤を所持したことはありません」と供述。2人とも容疑を否認している。

 ASKA容疑者の尿を検査したところ、覚せい剤や合成麻薬MDMAの陽性反応が出た。自宅の家宅捜索では覚せい剤とみられる粉末やMDMAとみられる錠剤を押収。薬物の使用器具も見つかり、同課は、使用の疑いがあるとみて入手経路などを調べる。

 ASKA容疑者は17日未明に栩内容疑者のマンションを訪問し、同日朝に外へ出てきた際、捜査員が任意同行を求めた。

 ASKA容疑者はチャゲ&飛鳥のユニット名で1979年に「ひとり咲き」でデビュー。ドラマの主題歌にもなった「SAY

 YES」や「YAH

 YAH

 YAH」など多くのヒット曲がある。ソロとしても活動、中国など海外でも人気を集めた。

 2009年にグループの活動を休止し、13年1月に活動再開を発表。同年8月、週刊誌で薬物使用疑惑が報道され、同月末、6年ぶりに予定されていたライブは体調不良を理由に開催を延期した。

 薬物使用は否定したものの、同年10月に所属事務所が「世間をお騒がせした」として、活動自粛を明らかにしていた。

 所属事務所は「ファンの皆様、関係各位に多大なご心配をおかけし、深くおわび申し上げます。事実関係を確認中で、今後の対応はあらためて発表します」とのコメントをホームページに掲載した。