作曲家宇崎竜童(68)作詞家阿木燿子(69)夫妻が2日、兵庫・宝塚歌劇団を訪れ、退団公演(6日開幕、兵庫・宝塚大劇場)のショーで楽曲を書き下ろした雪組トップスター壮一帆らを激励した。

 山口百恵のヒット曲など、多くの流行歌を生み出した宇崎・阿木コンビは、今公演のレビュー「My

 Dream

 TAKARAZUKA」で、壮の旅立ちを描く「伝説(レジェンド)誕生」を制作した。

 夫妻は2月上旬、壮と、同時退団するトップ娘役愛加あゆと会食。宇崎は「(壮の)顔、声、言葉を何度も思い出して構想40日、制作一晩」で完成させた。阿木は「壮さんが口にされた『ついてきてくれてありがとう』『そばにいてくれてありがとう』という言葉をそのまま歌詞に使いました」と話した。

 楽曲はスローからアップテンポへと盛り上がる曲調。宇崎夫妻には、壮から、劇団18年の生活を支えてくれたファン、そして組子ら仲間への感謝の気持ちを表現してほしいと伝えられ、夫妻が構想を練った。

 宇崎は81年、榛名由梨の月組公演「新源氏物語」で劇中歌を作ったことはあるが、阿木とのコンビでの書き下ろしは初めて。この日は稽古場を訪ね、レッスンの様子も見学。壮については「こんな美しい“男性”がいたら、ぜひとも友だちになりたい」と笑わせた。

 また、トップコンビの退団公演で、同時に人気スター未涼亜希らも退団することから、雪組の稽古場は普段以上に熱い様子。宇崎は「今日(の様子)を見て、僕、住み込みでスタッフとして働いちゃおうかなと思った。いや、ほんと、合宿しちゃおうかな」と感心しきりだった。

 雪組公演スタッフよると、宇崎・阿木コンビによる「伝説誕生」は、約6分半の長さ。ショーの中盤、全員がそろう“中詰め”の後に、使われる。雪の結晶=白をイメージした場面で、衣装も白で統一されるという。

 退団公演は「一夢庵風流記

 前田慶次」「My

 Dream

 TAKARAZUKA」の2部制で、6日に兵庫・宝塚大劇場で開幕し、7月14日まで。東京宝塚劇場公演は8月1日~31日。