人気バンド、サザンオールスターズが、来年から無期限で活動を休止することが18日、分かった。今年デビュー30周年を区切りに、メンバーは充電に入る。来年以降の各メンバーの活動内容や、グループの活動再開時期は未定だが、決して解散ではないと桑田佳祐(52)は強調しているという。8月6日には約2年ぶりのシングルを発売。同月には横浜市の日産スタジアムで4日間、30周年記念ライブを行う。

 サザンオールスターズが活動休止宣言をするのは、78年のデビュー以来初めて。今年1月、メンバーで話し合って決めた。

 事務所関係者によると、1月にメンバーが集まった際、桑田らは「サザンという看板に頼らないで、サザンの活動だけをあてにしないで視野を広げていこう」と話し合ったという。桑田は「放電ばかりしてきたから、少し充電もしたい」と笑って話す一方で「サザンという屋号をおろすことは絶対にない」。さらに「メンバーがサザンの枠にとらわれず、現状に甘えず、さらにステップアップして戻って来られたらすてきだと思う。だから、いったんサザンの屋号を、このバンド名をファンに預けたい。そして、必ず受け取りに帰る」と語ったという。

 これまでも、ソロ活動や長期のレコーディングなどで、結果的に活動休止状態になったことはあった。その際、多くのファンから「次の活動はいつになるのか」などと問い合わせが殺到したという。事務所関係者によると、桑田は「ただ、漠然とファンを待たせてしまうことが多く、申し訳なく感じてきた」と語り、30周年という節目の年に、ファンのために「早めに知らせておきたかった」と語っていたという。ファンの大きな期待は、結果的に活動休止していたメンバーに、かなりのプレッシャーを与えていたようだ。

 休止を宣言したことで、来年以降は落ち着いた環境での充電が可能となる。各メンバーの活動内容や、活動再開時期は未定。ただ、建設的な休止なだけに、さらに飛躍したサザンオールスターズが帰ってくることだけは確かだ。