俳優松方弘樹(66)が23日、山口県萩市の日本海沖の離島・見島(みしま)で行われた「萩クロマグロトーナメント」にゲストとして初参加し、重さ300キロを超える特大クロマグロを釣り上げた。本人は「350キロ」と手応えを語る超大物だが、地元漁協の計量器では300キロまでしか量れず、正確な重さは不明。24日に東京・築地市場に空輸される。松方の竿(さお)にヒットしたのは午前8時。約40分の格闘の末に一本釣りした松方は「だからマグロ釣りはやめられない」とご満悦。過去10回の大会の最高記録は50キロで、それを6倍も上回った。

 釣り歴50年で、海外では10数年前に米ボストン沖で約400キロの大物を釣り上げた。国内でも200キロ台は何本かつり上げていたが、国内自己記録を更新した。見島に通い始めて17年になる。当初は芸能人の道楽として「よそ者」扱いされたが、今ではなじみの旅館に「松方弘樹」と書かれた釣り道具が常置されているほど、地元に溶け込んでいる。大会は25日までだが松方は「大会実行委員でもあるけど…。優勝は間違いないな」とニンマリ。ただし「マグロを釣り上げること自体が宝くじに当たるようなもの。それが350キロなんて、3億円が当たるくらいの確率。もう運を使い切ってしまって、東京に戻ったら仕事がなくなるんじゃないか」と心配していた。