俳優徳重聡(34)がフジテレビ系で放送中のドラマ「結婚しない」(木曜午後10時)に新キャストとして22日放送の7話から出演することが18日、分かった。菅野美穂(35)演じる千春が勤める旅行代理店に本社から配属されるエリート社員の高原役で、千春と玉木宏(32)演じる純平の恋のライバルとして、ドラマ後半のキーパーソンとなる。

 徳重は“石原軍団”の一員として刑事ドラマやホームドラマへの出演が多く、「恋愛ドラマに出ることが久しぶりで、普通のサラリーマン役は久々なので探り探りやっています」。男らしく仕事もでき、結婚相手として理想的な存在という役柄。さらに「肉食系」でアプローチを重ね、純平に向かいかけた千春の心情を揺り動かすさまはドラマ終盤の見どころになる。

 中野利幸プロデューサーは徳重の起用理由を「日本男児の象徴的なキャスティングを探している時に徳重さんはぴったりだと思いました」と説明し、「肉食系男子として千春の心を引っ張ってほしい」と期待を込めた。そんな徳重はプライベートでも日本男児のようで、結婚について「子供がほしいので元気に相手できるうちにしたいです。理想は母がそうだったせいか、専業主婦になってくれる人がいいです」と話す。

 菅野との共演は04年の映画「レディ・ジョーカー」以来で、フジテレビのドラマ出演も05年の「優しい時間」のゲスト出演以来7年ぶり。徳重は「このようなぐいぐい引っ張っていくタイプは演じたことがないので、千春と純平の微妙な関係をかき回して面白い展開にしていきたいです」と意気込んでいる。

 ◆結婚しない

 田中千春(菅野美穂)は旅行代理店勤務で人付き合いはいいが交際は長続きせず、30代半ばを迎えた。妹の結婚で実家に居づらくなった千春は、偶然に出会った造園プランナー桐島春子(天海祐希)と同居する。年齢も性格も環境も違う2人はけんかしながらも助け合い、それぞれの生き方を見つけていく。結婚したいけれど出来ない女(菅野)と結婚しない選択をした女(天海)を中心に、増加の一途をたどる“結婚しない”女性たちのリアルな姿を描く。