「夏の日の1993」などで知られるclassのメンバー岡崎公聡(53)が、自身がボーカルを務めるバンドを率いて、カバーアルバムを発売することが14日、分かった。「class

 with

 Battle

 Cry」名義で、8月21日に「1993」を発売する。classの代表曲「夏の日の1993」や、WANDSの大ヒット曲「時の扉」、さらにTHE

 虎舞竜の名曲「ロード」など、「夏の日の1993」と同じ93年に大ヒットした10曲を収録している。

 約170万枚の大ヒットとなった「夏の日の1993」発売から20年。岡崎はまだインターネットや携帯電話が普及していなかった時代に、音楽ファンの心を満たしてくれた名曲をカバーした。「メロディーラインが強烈だった20年前の名曲を、当時ブイブイ言わせていた人にも、今の若い人にも聞いてほしかった」とアルバム制作に至った動機を説明する。

 アルバム収録曲の選曲にあたっては、岡崎のキーに合わせて10曲を厳選したという。「見かけの割に甘い声なので」と笑う。制作期間は約2カ月を費やした。毎日午後1時から深夜1時ごろまでスタジオにこもり、精力的に向き合った。THE

 BOOMの名曲「島唄」と藤井フミヤのソロデビュー曲として大ヒットした「TRUE

 LOVE」は、アレンジをし直すほど精力を注いだという。

 音と機材にも、とことんこだわった。岡崎率いるバンド「Battle

 Cry」はギター今剛、ベース松原秀樹らトップミュージシャンが集結している。「(コンピューターによる)打ち込みはゼロ」と生演奏に徹した。ビートルズのリンゴ・スターが使っていたものと同じタイプのドラムセットを購入するなど、機材や音響関係に徹底的にこだわった。「最高のメンバーが気合を入れて、当時のアナログ感を出した」と仕上がりには大満足している。

 全ては、20年前の良き音楽と時代を振り返るため。岡崎は「Battle

 Cryのメンバーはロックが本筋。韓国や米国などにやられている現状に風穴をあけたい」と強い思いも抱いている。