ジャニーズ事務所社長、ジャニー喜多川氏(82)が2日、北島三郎(77)のNHK紅白歌合戦引退ステージについて「もっと盛大に持ち上げるべきだと思う」などと語った。

 作・構成・演出を手掛ける舞台「ジャニーズ2020ワールド」が行われている東京・帝国劇場で取材に対応した。「北島さんと面識はありますし、ああだこうだ言える立場じゃないですが」と一個人の意見と前置きした上で、「出場50回はすごいことだし、大変なこと。もう少し、北島さんを立てていただきたかった。もっと温かく対応しないと。それだけが残念ですね。紅白の目玉だったはずなのに、そのわりにはちょっと…。本当に最後なのかな。ぜひもう1回、おやりになればと思います」。歯がゆそうな表情を見せていた。

 今回はほかにサプライズ演出も多かった。「あれも分からない。紅白は外国かぶれしたものではなく、日本の良さがある番組。ドンチャン騒ぎをするような他の番組と同じようにやっちゃうとね」。ジャニー氏は舞台やライブを手掛ける現役プロデューサーで、プロデュース業を評価されたギネス世界記録も持っている。国民的番組に出続ける北島のすごさを理解できるだけに、正直な感想を思わず言わずにいられなかったようだ。

 同事務所から5組が出場。イリュージョンなども披露した初出場のSexy

 Zoneについては「新鮮な感じ。新しいカラーで良かったと思う」。印象に残った演出は「森進一さん。今はシンプルな演出の方が逆に目立ちますね」。今回、初めて全編見たことを明かし「照明なども含めて、味があったような気がします」と、全体的には感心していた。【近藤由美子】