女優深田恭子(32)がミュージカルに初挑戦することが17日、分かった。人気童話の舞台化「100万回生きたねこ」で、成河(ソンハ=33)とダブル主演する。デビュー18年目の新境地に「新しい世界を知るすてきな出合いになるのでは、と期待で胸がいっぱい」と話している。

 森山未来、満島ひかりが共演した同舞台の映像を13年に見て、号泣するほど感動した。97年のデビュー以来、ミュージカルを含め舞台に縁がなかったが、「見終わった後も涙が止まりませんでした。この作品の世界観に一瞬で魅了されてしまいました」。昨年行われたオーディションを2度受け、夢をかなえた。

 100万回生き返ったことを自慢するねこ(成河)に、生きる重みを身をもって教える白いねこと、ネコ好きな少女の2役に挑む。「昔はネコになりたい時期があったほど、実はネコが好き。念願かなってネコになれます」。稽古では床に寝転がったり、機敏で柔らかい動きも身に付け、「ネコ化」が進んでいる。

 歌唱も披露する。歌手活動は02年で休止しているが、篠田麻鼓プロデューサーは「歌は稽古がいらないほど。透明感ある歌声を演出家も絶賛しています」。東京芸術劇場で8月15日に開幕する。