ここ数年、マカオの新しい年末行事として定着しつつあるのが、「マカオ国際映画祭」です。4回目を数える今年は、12月5日(木)~10日(火)に開催予定。上映作品もさることながら、豪華なゲスト陣も話題を集めています。時を同じくして開催されるのが、「マカオ国際パレード」。各国の民族舞踊チームが練り歩くにぎやかなパレードは、旅行者も気軽に楽しむことができます。【取材・構成 芹沢和美】

有名女優やアイドルらタレントアンバサダーも来場!

マカオ国際映画祭のレッドカーペット
マカオ国際映画祭のレッドカーペット

2016年、韓国の人気俳優チャン・グンソクがアンバサダーを務め、華々しくスタートしたマカオ国際映画祭。マカオ政府観光局と「マカオ映画テレビプロダクション文化協会」が共催するこのビッグイベントは、約1週間にわたって開催される。

毎年、世界各国から迎えるゲストが話題を集めているが、4回目の今年は、さらに豪華だ。映画祭賞の審査員長を務めるのは、香港の著名な映画監督、陳可辛(ピーター・チャン)。アンバサダーとして、中国から王小帥(ワン・シャオシュアイ)、韓国からKim Yong-hwa(キム・ヨンファ)、インドからKaran Johar(カラン・ジョーハル)ら、旬の映画監督が登壇する。そのほか、タレントアンバサダーとして、香港を中心にアジアで活躍する女優の劉嘉玲(カリーナ・ラウ)、韓国の男性アイドルグループ「EXO」のスホが来場する予定だ。

この映画祭では、日本勢も大いに活躍している。17年には、女優の忽那汐里が次世代スターに送られる「アップネクスト・アワード」を受賞、18年は、奥山大史監督の作品「僕はイエス様が嫌い」が「スペシャル・メンション・アワード」を受賞した。

期間中は、マカオ文化センターで授賞式が行われるほか、国際色豊かな映画を上映。歴史は浅いが、国際映画祭のなかでも重要な位置をしめつつあるこのイベントに、世界中の映画ファンが注目している。

民族舞踊チームの大行進が圧巻「マカオ国際パレード」

世界各国の民族舞踊チームが街を練り歩くマカオ国際パレード
世界各国の民族舞踊チームが街を練り歩くマカオ国際パレード

一般旅行者でも鑑賞できるのが、時を同じくして行われている「マカオ国際パレード」だ。12月8日(日)の午後3~同7時にかけて、聖ポール天主堂跡からマカオタワー前の西湾湖広場まで、華やかなパレードが練り歩く。2011年に始まったこのパレードは、1999年12月のマカオ特別行政区政府成立を記念して行われる毎年恒例のイベント。地元マカオや中国本土、そして世界各国の民族舞踊チームによる大行進は、圧巻の光景だ。

ベストコスチューム賞など多彩な賞が与えられるのも魅力だ
ベストコスチューム賞など多彩な賞が与えられるのも魅力だ

今年のテーマは、「一帯一路(中国沿岸部から東南アジア、スリランカ、アラビア半島の沿岸部、アフリカ東岸などを結ぶ経済ルート)をつなぐ国々の文化」。これら地域の豊かな文化を表現した演出と、ベストコスチューム賞やクリエーティブ賞などを競う賞レースも楽しみだ。