大阪府岬町のみさき公園の「うがい」をするアシカ・チチ(雄、22歳)が17日、同園のインフルエンザ予防キャンペーンの「うがい推進委員長」に任命された。食後、アシカ舎にある滝の水で口をすすぐ姿が、うがいのように見えることから、同園が9年前から毎冬、キャンペーンに起用している。

 任命式では真貝(しんかい)征志郎園長(45)が「チチのうがいする姿を見ていただいて、みなさんもインフルエンザの予防をしていただければと思います」とあいさつ。スタッフにチチへの任命状が手渡されると、チチは「がんばるぞ~、エイエイ、オ~」の掛け声に合わせて前脚を上げて気合を入れた。

 昼食にはアジとサバ約4キロをペロリ。食後は水の落下点に入り、口を大きく開けて水を含んでは、頭を下げるしぐさを約20分間、繰り返した。

 飼育員の松田美香さん(33)は「口の中が気になるのか…。なぜ“うがい”をするようになったのは分からないんですよ」。毎食後の入念なうがい効果で? チチはこれまで体調を崩したことはないそう。