第3期叡王戦本戦トーナメント1回戦、藤井聡太四段(15)対深浦康市九段(45)戦が23日午後3時から東京・千駄ケ谷「将棋会館」で始まった。

 振り駒の結果、と金が3枚で先手となった藤井は、いつものようにお茶を一口含んでから先手2六歩と飛車先の歩を突き出した。対する後手でA級(佐藤天彦名人への挑戦権を争うリーグ戦)に在籍する深浦は、少し考えてから後手3二金と、出方をうかがった。

 両者は今年4月にインターネットテレビ局Abema(アベマ)TVの番組企画として放送された「藤井聡太四段 炎の七番勝負 第5局」で対局。藤井が非公式戦ながら勝利している。公式戦では初顔合わせ。

 昨年12月24日のデビュー戦から365日となる藤井にとって、15日の第11回朝日杯オープン戦2次予選1回戦、屋敷伸之九段(45)戦に次いで、現役A級棋士から公式戦で勝ち星を挙げられるかが注目だ。

 持ち時間は各3時間。午後6時から40分間の夕食休憩を挟んで、終局は午後10時前後の見込み。