将棋界初の国民栄誉賞受賞が5日に決まった羽生善治竜王(47)が11日、今年初の公式戦で黒星を喫した。都内の将棋会館で行われたA級順位戦9回戦で、佐藤康光九段に敗れ、5勝4敗とした。

 佐藤天彦名人への挑戦権をトップクラスの11人総当たりで争うリーグ戦。現在、5勝2敗でトップを走る久保利明王将と豊島将之八段を追うはずが、逆に離された。今期のリーグは、1人が必ず対局のない「明け番」となる。羽生は、3月2日の11回戦が「明け番」。2月1日の10回戦、屋敷伸之九段戦が今期最後の対局となる。