通販サイト大手「楽天市場」は20日、都内で新社会人向けのマネー講座を行った。ファイナンシャルプランナーの風呂内(ふろうち)亜矢さん(39)が出席し、4月から社会人になる大学生などに「マネーのいろは」を伝授した。

 風呂内さんは、お金の管理は「使う、守る、増やす」の3つに分けて考えると管理しやすいと紹介。お金の消費や貯蓄、運用に関する知識や、楽天カードやアプリを使った自身のポイント活用術を伝えた。また、社会人2年目から課税される住民税の対策として、「ふるさと納税」を活用する豆知識も披露。大学生たちも、真剣な表情でメモを取っていた。

 また、貯金の有効な手段としては、給与が出たら先に一定額を貯蓄に回す「先取り貯蓄」を勧めた。風呂内さんは「理想を言えば、手取りが20万なら4~6万を目指したい。始めは5000円でも良いので、まずルーティンとして慣れていってほしい」と話した。

 4月から新社会人になる千葉県の女性(22)は「大学時代も実家暮らしで、お金の管理は親任せにしていた。これからは1人暮らしになるので、ポイント等を活用してお金をためたい」。都内の大学に通う男性(19)は「自分はまだ大学1年だが、ヨーロッパ旅行の資金をためたくて参加した。投資や運用は難しいが、月1万円でも別の口座に移して貯金したい」と意気込んでいた。