森友学園への国有地売却をめぐる財務省の文書改ざん問題で27日、佐川宣寿・前国税庁長官(60)に対する証人喚問が参院予算委員会で行われた。
佐川氏は、共産党の小池晃氏から、改ざん前の文書に書かれていた安倍晋三首相の昭恵夫人の記述に関する感想などを問われた際、決裁文書にかかわる答弁は刑事訴追の可能性があるとして、答弁の拒否を連発した。
そのため、小池氏が「これじゃ、証人喚問の意味がない!」と声を荒らげる場面があった。証人喚問が2度も止まるなど、小池氏とのやりとりは異例の展開になった。
午前中の佐川氏の答弁拒否の回数は29回に及んだ。
佐川氏はこの日の民進党議員からの尋問で、昨年の国会答弁に備えて「明け方読み込んだり、基本的な資料を携行していた」と証言。そのため、小池氏は「経過を勉強していたと言っていた。経過は知っているはず」と指摘。改ざん前の文書に記されていた昭恵夫人の名前に関する質問を受けた。
すると佐川氏は「いつ見たのか、とおっしゃっているわけですね」と指摘し、「さきほどの質問と同じ(で答弁を控えるべき)と理解している」と主張した。 小池氏が「夫人の名前を見た時、どう思ったか」と畳みかけると「いつか見たんでしょ、というのは、いつ見たんですかということになる」と、持論を展開。「いつ認識したのか、ということになるので答弁は控えたい」と訴え、小池氏は「それは違う!」と激怒。喚問がストップした。
再開後も佐川氏は、「決裁に書に関わる問題」として、一貫して答弁を控えた。小池氏は、「これでは喚問の意味がない。これ以上聞いても意味がない。これで終わりではない」と怒りをみせ、別の人物の証人喚問を求めていく意向を、たたきつけた。

