日刊スポーツ主催「2019神宮外苑花火大会」の周辺で、国土交通省などでつくる協議会は10日、2020年東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの駐車場対策の実証実験を実施した。夏休み中の土曜日で、新国立競技場に近い神宮球場を中心として大勢の人手が見込まれることから五輪本番を想定し、花火大会当日に決定された。

午前10時から新国立競技場周辺の「タイムズ」など12カ所(53台分)の時間貸し駐車場(コインパーキング)は、事前の予約車だけが入庫できるシステムでテストされた。新国立競技場に最も近い「タイムズ千駄ケ谷」(5台)では入り口と駐車場スペースの前にテストを実施する看板が設置された。だが、前日から駐車されたままの車もあって「広く多くの方に周知する事が大事。今後はどのタイミングで閉鎖するか検証していく必要がある」と長谷川瑛一氏(タイムズ24・営業推進本部)は今後の課題をあげた。

五輪期間中の交通渋滞緩和策の一環として、自動車の流入と、会場周辺で駐車場を探す車による渋滞を抑制効果を検証するもので9月にも実証実験の結果が発表される予定だ。