将棋の第79期名人戦・順位戦B級2組2回戦、藤井聡太七段(17)対橋本崇載八段(37)戦が6日午前10時から東京・千駄ケ谷「将棋会館」で始まった。先後は事前に決まっており、先手の藤井が先手2六歩と飛車先の歩を突いたのに対し、後手橋本は後手3四歩と角道を開けた。

前期C級1組から昇級した藤井は6月25日の1回戦、佐々木勇気七段(25)戦で勝利。白星スタートを切っている。橋本も谷川浩司九段(58)を初戦で破っている。両者、公式戦初対決となる。

藤井は、渡辺明棋聖(36)からタイトルを奪取して17歳11カ月と史上最年少でのタイトル獲得を目指す、第91期棋聖戦5番勝負第3局(東京都千代田区「都市センターホテル」)を9日に控えている。13、14日の2日制で、第61期王位戦7番勝負第2局(札幌市「ホテルエミシア札幌」)もある。こちらは開幕局で木村一基王位(47)を下しており、連勝を目指す。

順位戦は持ち時間各6時間の長丁場。決着は6日夜遅くの見込み。【赤塚辰浩】