日刊スポーツでは、藤井棋聖に関する緊急アンケートを行った。10~80代以上の男女1570人の回答から、「将棋界の新たなヒーローの出現」を期待していることが分かった。

最初に年度内でのタイトル獲得数は、「2つ」716人、「3つ」517人。王位戦でも挑戦者になっており、今の勢いなら挑戦権のあるタイトルを確実に複数、獲得すると予想するファンが多かった。

最低3年かかる名人についても、「3年」753人、「4年」399人、「5年」359人の計1511人と、3~5年で藤井名人の誕生を予想している。名人の最年少獲得は谷川浩司の21歳2カ月。3年後なら、それを更新する可能性も十分ある。

将棋界の8代タイトル(名人・竜王・叡王・王位・王座・棋王・王将・棋聖)全制覇も「できる」と答えた人が1110人。しかも、「3年後」276人、「5年後」621人。ファンの期待は大きい。

96年2月、叡王を除いた当時の7大タイトルを全部獲得した羽生善治は、25歳4カ月だった。数ある史上最年少記録の中でも、これが達成できればまさに「怪物」といえよう。

そんな藤井棋聖の勢いを止めるとすればとの問いで、ストッパーとして圧倒的に期待されたのは「豊島将之名人」。842人と人気を集めた。藤井対豊島の対決は4回あり、豊島が4連勝している。タイトル戦での対決カードとしても豊島が749人とトップだった。愛知県生まれ同士の頂上対決が今から楽しみだ。

続いて「羽生善治九段」が615人と、将棋界のスーパースターとの黄金カードを楽しみにしているファンが多いこともうかがえた。現在タイトル通算99期獲得の羽生だが、藤井には4戦4敗。こちらの頂上対決も面白い。人気と実力のある棋士との戦いは、やはりファンをもワクワクさせるようだ。