将棋の藤井聡太七段(17)は16日、大阪市の関西将棋会館で指された第91期棋聖戦5番勝負の第4局で渡辺明棋聖(36)を破り、対戦成績を3勝1敗とし、最年少の17歳11カ月でタイトルを獲得した。

終局後、大阪市の関西将棋会館には100人以上が出待ちした。藤井が現れると、ファンから「おめでとう!」の声が飛んだ。タクシーに乗り込んだ藤井は律義に祝福の何度も頭を下げた。

17年6月には、デビューから無敗で最多の29連勝を達成。プロデビューからわずか半年余りの中学生棋士が成し遂げた偉業は社会現象にもなった。今回の初タイトルをかけた戦いでの“第2次藤井ブーム”について藤井は「注目していただき、多くの方の声援をいただくのはうれしい」と冷静だ。