大阪府の吉村洋文知事(45)が27日、府庁で定例会見を行った。関西3府県に新型コロナウイルス特措法に基づく政府の緊急事態宣言が13日に再発令され、この日で2週間となった。

吉村知事は「効果は評価しづらいが、感染の急拡大は抑えられている状態だ」と述べた。

政府、与党内では2月7日が期限の新型コロナウイルス緊急事態宣言の延長は不可避との見方が強まっているが、吉村知事は「来週に対策本部会議を開き、今週と来週の(感染者の)数字を分析した上で、国に大阪府の考えを伝えたい」とした。

吉村知事は宣言を解除するには、府内の日々の感染者数が300人以下に減少することが1つの基準との認識を示している。26日の大阪府内の新型コロナウイルスに感染者数は343人。300人以下の基準について「その考えは変わらない」と強調し、「緊急事態宣言に副作用がなければ、続けたいが、収入が減り、生活が成り立たなくなる方、倒産など、緊急事態宣言は一大事です。一方で感染急拡大は社会・経済のリスクは増えてくる。単純に延長すればいいとは思わない。見極めが非常に重要」とした。