アダルトグッズメーカーTENGAは、17日配信のマガジン「月刊TENGA第37号」で、「『性生活と肌』に関する意識調査」についてのアンケート結果を公表した。

アンケートはこの半年間にSEXとマスターベーションを行った20代の男女400人を対象に実施。「SEX後、肌の調子が良くなった」との実感を「感じたことがある」「どちらかといえば感じたことがある」という回答は、男性39・5%、女性64・5%だった。「マスターベーション後、肌の調子が良くなった」と感じた男性は32・5%、女性は48・5%だった。

また、SEXやマスターベーション後に肌の調子の良さを実感した男女のうち、過半数が「化粧水をつける」のと同等の効果を実感したとのアンケート結果も。50代女性の46・9%が、SEX後の肌の調子は「美容液を塗る」のと同等と回答し、より高いスキンケア効果の実感を持っていたという。

婦人科医の池下育子さんは「好きな相手とSEXをしたり、マスターベーションをしたりすることで『幸せだな』と感じ、『セロトニン』や『ドーパミン』などの“幸せホルモン”と言われるホルモンの分泌量が増えます。“幸せホルモン”が増えることで自律神経系が活発になると、肌のターンオーバーが活性化し、血流や血色が良くなり、保湿効果も高まるということにつながります」と解説している。

アンケートでは、コロナ禍において好きな人やパートナーとの関係性でストレスを感じたことも質問。男性の最多回答は「SEXの回数が減った」で35・3%。女性は23・2%で4位だった。女性の回答1位は「感染が気になった」の38・4%だった。

また、不安やストレスを感じた時に性生活であてはまる変化として「普段よりも勃ちにくかった」と回答した50代男性が40%に達した。池下さんはこの点について「全ての方ではありませんが、男性更年期障害(LOH症候群)が影響している可能性が考えられます」と指摘。「加齢に伴う男性ホルモン(テストステロン)の低下によって引き起こされる症状で、全身の疲労感や倦怠(けんたい)感、性欲低下、ED(勃起障害)、不眠などの影響が出るほか、精神的にはイライラ、抑うつが見られるなど、メンタリティへ大きく影響します。生活面でも、定年などお仕事の面で、メンタルへの影響は大きく、体が心でコントロールできなくなることも発生するため『勃ちにくい』という実感が生まれやすいのかもしれません」としている。