北海道・函館市長選が16日告示され、ともに無所属で3期12年務めた現職の工藤寿樹氏(73)と、俳優大泉洋の兄で元市保健福祉部部長の大泉潤氏(57)の2人が立候補した。

函館市内の後援会事務所前で出陣式に臨んだ大泉氏は第一声で「リーダーが代われば街は変わります。この美しい街函館の地域の誇りを取り戻し、地域の皆さまの命と暮らしを守るために、持てる力の全てをささげてまいります」と力を込めた。夕方行った街頭演説では多くの市民に囲まれ、1人1人と握手を交わした。

大泉氏は11年に初当選した工藤氏の下で秘書課長、観光部長などを歴任。工藤氏は「子どもから若者、高齢者まで安全安心に暮らせるそんな街、すべての人に優しい街函館をつくり上げてまいりたい」と訴えるなど選挙活動を行った。現職と元部下の師弟対決。一騎打ちの戦いが始まった。【山崎純一】