茨城県の県立高で22年7月、陸上部のハンマー投げの練習中にハンマーが別の部員の頭に当たり、重傷を負う事故が起きていたことが25日、分かった。

消費者庁は、待機場所に防護ネットなどが設置されていなかったと指摘。同県教育委員会は、投てき種目の練習はネットがない場所ではやらないことなどを県内の中高に通知した。

消費者庁と県教委によると、事故は昨年7月1日、県立高のグラウンドで起きた。ハンマー投げの練習中、部員の投げたハンマーが想定しない方向に飛び、付近で待機していた別の部員の頭部に当たった。部員は頭蓋骨骨折、脳挫傷、高次脳機能障害などの重傷を負い、約4カ月入院。現在は回復し、部活動に復帰しているという。

県教委は7月6日に、投てきの練習はネットやフェンスがない場所ではやらないこととの文書を出し、その後も、投てきの危険性や安全上の留意点について研修会も実施。ネットなどがない学校は、ネットなどがある学校や陸上競技場などで練習するよう、あらためて周知した。

県教委はこの事故を公表していなかったが、理由について「故意ではなく、あまり大きな町でなく、家族もいる。いろんな情報が飛び交うことで、周りにまでも影響が及びかねない。生徒や家族の、心情や人権に配慮をした」などと説明した。