東京都の小池百合子知事は6日の定例会見で、「みどりと生きるまちづくり」をコンセプトにした「TOKYO GREEN BIZ(トーキョー・グリーン・ビズ)」という取り組みを強化していく考えを示した。「東京が一丸となってプロジェクトを進めていきたい」と訴えた。

都のホームページによると「100年先を見据え、東京の緑を様々な主体と協働して価値を高め、都民の皆様とともに未来へ継承していく新たなプロジェクト」という。ネーミングは、小池氏が環境相時代に取り組んだ夏の軽装キャンペーン「クールビズ」を想起させる。

小池氏は「東京の緑を『守る』『増やし・つなぐ』『活かす』の観点で進めている」とした上で「東京には街路樹が100万本あり、公園などの緑も増えている。経済性や効率性が最優先というような高度経済成長期の都市開発は、もう古い。人の暮らしに潤いを与える街づくりを進めることになる」と述べ、文字を植物に見立てて緑を増やしていく意味を込めたというロゴマークを公開。「昔、クールビズを始めた時もロゴをあちこちで使って頂いた。今回もご自由にお使い頂きたい。『みどりと生きるまちづくり』をコンセプトに発信を強化し、都民の皆さんにしっかり伝わるようにしたい」と、話した。

一方、小池氏と東京の緑をめぐっては、明治神宮外苑再開発をめぐる対応が不十分として、再開発の撤回や見直しを求める団体らが批判を強めている。都は先月12日、事業者側に対し、樹木伐採を始める前に樹木の保全に関する見直し案を提出するよう要請。これを受けて事業者は先月末、予定している樹木の伐採本数の削減などを盛り込んだ計画の変更届を、都の環境影響評価(アセスメント)審議会に提出する考えを表明。これにより、当初9月以降とされた樹木伐採の開始時期は、年明けに延期されることになった。

事業者側の対応の受け止めを問われた小池氏は「明治神宮をはじめとする事業者の皆さんは今回、都の要請を受け止めて意思表示をされたものと思っている。都民の理解と共感を得られるようしっかり取り組んでいただきたい」と述べた。