土佐の高知の冬を光で彩るデジタルアートイベント「NAKED夜まつり 高知城」が、12月1日から来年1月14日まで高知市の高知城で開催される。その内覧会が11月30日、同所で行われた。日本3大夜城の1つとして名高い、高知城の天守(国の重要文化財)に映し出すプロジェクションマッピングや仁淀ブルーをイメージした並木道のライトアップなど、高知の魅力を光のアートで表現するイルミネーションイベントだ。高知県と、県内の市町村などで構成される協議会が主催し、クリエーティブカンパニー「NAKED」が企画、制作、演出を手がける。

高知城が舞台となる冬のアートイベントは、今年で5回目。希少な木造天守が残る城の文化的価値を高め、観光需要が落ち込む冬場の目玉企画として実施されてきた。アフターコロナで県内外からの集客が見込める今回の演出イメージは、土佐伝統の「皿鉢(さわち)料理」。前菜からデザートまでを一度に盛り付ける大皿を高知城に、坂本龍馬ら土佐ゆかりの歴史上の人物、よさこい祭り、仁淀ブルーに代表される豊かな自然など、地元で育まれ、大切に受け継がれてきた文化を集約して、光のアートとして表現している。

中でも注目は、今年の夏に4年ぶりに通常開催されて大いに盛り上がった「よこい鳴子(なるこ)踊り」の演出だ。三ノ丸に設置されたスクリーンに映し出されるプロジェクションマッピングでは、来場者の顔をスキャンした踊り子が「よさこい」に合わせて踊る。この時期、この場所だけの特別な「冬のよさこい祭り」を体感できる。

また、約800個の鳴子がズラリと並ぶ「鳴子トンネル」も必見。一部は使われなくなったものを再利用しており、イベント終了後はメンテナンスして活用してもらうため、歓迎団体への寄贈を予定している。環境にも配慮しながら、次世代へと継承していく。

高知県では、高知城のほかにも県内各地を巡る「光のフェスタ」を開催中。南国の冬を満喫する新たな風物詩として今後、注目されそうだ。