自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件をめぐり、安倍派(清和政策研究会、解散決定)の西村康稔前経産相は1日、国会で開かれた衆院政治倫理審査会(政倫審)に出席し、弁明と質疑応答に臨んだ。

かつて清和会が「森派」と呼ばれた時代に会長を務めた森喜朗元首相に対し、キックバック(還付)が始まった経緯について確認しないのかと問われ「森元総理が関与したという話は聞いていないが、もし疑念が生じるのであれば(安倍派の)幹部が確認しても『口裏を合わせた』と言われるので、第三者が確認するのがいいのではないか」と述べ、第三者による調査に踏み込んだ。

共産党の塩川鉄也議員の質問に答えた。塩川氏は「(森氏には)ぜひ国会に出てきてほしい」と応じた。

自民党は先月15日、収支報告書への不記載が確認された安倍派と二階派の議員ら計91人に対する聞き取り調査の結果を発表した際、安倍派でキックバックが始まった時期について「場合によっては20年以上前から行われていたことも窺われる」とした。森氏が森派会長を務めたのは1998年12月から2000年4月と2001年5月から2006年10月で「20年以上前」の時期に当たるため、野党は森氏に聞き取りを行うよう岸田文雄首相に再三求めていた。

しかし、首相は2月29日の政倫審で「森元首相が直接関わったという発言者が(党内に)あったということは私自身、報告を受けていない」と述べた。野党内では、森氏らについて証人喚問が必要との声が強まっている。