国民民主党の玉木雄一郎代表は11日の定例会見で、患者団体や与野党から批判が出ていた「高額療養費制度」の今年8月からの負担上限額引き上げを、石破政権が全面凍結する方針を決めたことについて、「ガバナンスの問題だ」と厳しくただした。
今回の制度をめぐる方針修正は3度目。自民党内でも、昨年の総裁選で石破首相と戦った「コバホーク」こと小林鷹之元経済安全保障相が9日の自民党大会後、「政策の意思決定が二転三転している」と指摘するなど、首相の後手後手判断には党内でも厳しい声が出ている。
玉木氏は、石破首相の判断や、自民党内の厳しい空気について問われ「しっかりしてほしいですよね。自民党内の納得を得られないものが、国民や野党の理解を得られるわけがないじゃないですか」と、怒りをにじませた。
玉木氏はこの件でXに、石破首相の判断を「決断が遅いしブレまくり。見送るなら、衆議院での予算審議をやり直せ」「石破内閣は国会を舐めている。ガバナンスが滅茶苦茶だ」などと投稿したが、その後「私のポストの言葉づかいが攻撃的だとお叱りを受けました」として、Xが提供する対話型AIチャットボット「Grok(グロク)」に投稿文の修正を依頼した内容の修正文をあらためて投稿した経緯がある。
この日の会見では「Xで書いて少し言葉がきつかったので、AIに直してもらいましたけど」と、投稿内容の修正に触れた上で「ガバナンスの問題だと思う。何かを決めて出したら、党内から文句が出るというのは、かつての自民党ではあまりなかった」と指摘。「(党内野党で知られた)石破議員くらいしか(文句を言う議員は自民党に)いなかったんじゃないですか?」と、石破首相の議員時代の言動を念頭に、言及する場面もあった。
「ある意味で、何か方針を出したら後ろから鉄砲や矢が飛んでくる状況になっているのはひとえに、自民党内のガバナンス不全が起きているのではないか。少数与党の問題よりも、政策決定の過程で、党内ガバナンスがはたらいていないのではないかなと思いますね」とも述べた。

