トランプ米大統領の政策に異を唱える遊説を全米各地で行っている米左派の重鎮バーニー・サンダース上院議員(83)が12日、米カリフォルニア州ロサンゼルス郊外の砂漠で開催された野外音楽フェス「コーチェラ・バレー・ミュージック・アンド・フェスティバル」のステージにサプライズ登場。人気アーティストが集う音楽フェスに集まった若者を前にスピーチを行い、トランプ大統領を痛烈に批判した。
日中にロサンゼルスのダウンタウンで数万人の観衆を集める集会を行ったサンダース上院議員は、シンガーソングライターのクレイロがパフォーマンスを行う前に突如ステージに姿を見せた。月明かりの下で「この国は非常に困難な課題に直面している。アメリカの未来は、みなさんの世代にかかっています」と観衆に語りかけた。「目を背け、起こっていることを無視することもできるが、もしそうすれば自らの危険を冒すことになる」と述べ、トランプ政権への絶望に屈することなく環境や女性の権利、そしてガザの平和のために戦い続けることを忘れないよう訴えた。
ロサンゼルス・タイムズ紙によると、「彼は気候変動は作り話だと考えているが、それは危険なほど間違っている。この地球を破壊するのをやめるよう訴えなければならない」などとスピーチした同上院議員が、トランプ大統領の名前を初めて口にした瞬間、観衆からは大きなブーイングが巻き起こったという。さらに、「今の経済は億万長者層にとってはうまく機能しているが、労働者階級にとってはそうではない」とも述べ、トランプ政権で政府効率化省(DOGE)を率いる実業家の大富豪イーロン・マスク氏を念頭に置いた発言もあった。
最後は「女性の権利を守り、ガザで続く残虐な戦争を終わらせるために活動している」とクレイロを称賛し、若者にも立ち上がるよう呼びかけた。
サンダース上院議員は、民主党の若手オカシオ=コルテス下院議員と共に「寡頭政治と戦え」と題したツアーを行っており、自身の支持者であるクレイロのステージに登場したのもツアーの一環だったという。(ロサンゼルス=千歳香奈子)

