23日に放送されたテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)は、22日に投開票された東京都議選の結果について分析し、42人を擁立しながら全員が落選した、石丸伸二氏率いる地域政党「再生の道」について厳しいコメントが相次いだ。
番組では恒例のパネルコーナーで、7月の参院選の前哨戦と位置づけられる都議選の結果について、専門家の見解をまじえながら分析した。解説役で出演したJX通信社代表取締役の米重克洋氏は、再生が政策を掲げずに選挙戦に臨んだことについて触れた上、「勝てる可能性があった定数が多い選挙区でも複数候補を立てて自滅した」などと分析したフリップが示された。
米重氏は「世論調査で候補者を有権者が選ぶときの理由は、だいたい3つで、政党か政策か人物」とした上で「再生は、まだ知名度が全然ない。政策は掲げていない。人物で見たら、石丸さんは『仕事のできる人物を立てました』と言っていましたが、(選挙区の)地元の人には、ずっと地元で回っている長年活動している現職の議員の方がよほど知られている。となると、再生の道は有権者に選ばれる理由というものを、まったく提供しなかったことになる」と分析した。
その上で「マーケティング的に考えて、教科書に載るような失敗事例ではないか。これはゼロでも仕方がないというか、それはそうだろうなという結果だと思う」と厳しく指摘した。
一方、政治ジャーナリストの田崎史郎氏も「どんなに人気があっても、それを票につなげる政治技術が必要です。そういう点で、今まで彼のバックボーンだった方(選挙プランナーの藤川晋之助氏)が(3月に)亡くなった。その影響もかなりあると思います」と指摘した。
今回の都議選で自民党は、過去最低だった2017年の23議席を下回る21議席と歴史的大敗を喫して第1党の座を失った。小池百合子都知事が特別顧問を務め、今回31人が当選した都民ファーストの会が、17年都議選以来の都議会第1党に復活した。一方、これまで都議会に議席を持たなかった国民民主党が9議席、参政党が3議席を獲得し、ともに都議会に初の議席を獲得した。同様に初めての議席獲得を目指したれいわ新選組や、「再生の道」は、議席を獲得できなかった。これまで1議席を持っていた日本維新の会は議席を獲得できず、都議会の議席を失った。
投票率は47・59%で、前回21年の42・39%を5・20ポイント上回った。

