芥川賞作家、柳美里さん(57)が17日までにX(旧ツイッター)を更新。参院選の争点にもなっている外国人をめぐる問題について、自身に寄せられた声を紹介した上で思いをつづった。
参院選(20日投開票)で外国人政策が争点のひとつとなる中、SNS上でも議論が繰り広げられている。柳さんは12日にXを通じ「『外国人は日本から出て行け!』の声がかつてないほど大きくなっている」と書き出した上で「おおやけに、外国人排斥を叫んで良いことになり、それによって多くの支持を集めている」と指摘した。
続けて「日本で生まれ育った外国人は、いったいどこへ出て行けばいいんでしょうかね?」と疑問を投げかけ、在日韓国人として「わたしは外国人です。もちろん、投票券は届きません。選挙期間中は、様々な情勢を至近距離から遠目に眺めている」と複雑な思いをつづっていた。
柳さんは自身に寄せられた言葉を一部紹介する形で16日に再びポスト。「柳美里(やなぎみさと)という“ペンネーム”!? 直ちに捨てろ 日本が嫌なら 出ていけ」とつづった一般投稿を引用し、反論した。
「柳美里=■■■(ハングルでの名)は本名です。ペンネームではありません。私は『やなぎみさと』と名乗ったことは一度もなく、18歳でデヴューしてから40年間、本名の『ユウミリ』を名乗り続けています」と記述。
その上で「でも、仮に、日本風のペンネームを使っている外国人小説家がいたとして、それはその小説家の選択で、他人から名前を『直ちに捨てろ』などと言われることではありませんよね?」と投げかけた。
14日には「国(韓国)へ帰れ (日本国籍に)帰化すればよい の大合唱がわんわんと押し寄せているが、それは、他人に言われる筋合いのことではない」と書き出した上で「私の人生は私のものです。国籍の変更や、居住地は、私の選択です」とつづっている。
韓国籍の柳さんは94年に小説家デビュー。97年に「家族シネマ」で芥川賞受賞。現在は福島県南相馬市在住。

