藤井聡太王将(竜王・名人・王位・棋聖・棋王=23)が5連覇を目指して、昨年と同じく永瀬拓矢九段(33)の挑戦を受ける、将棋のALSOK杯第75期王将戦7番勝負第1局が11日からの2日制で静岡県掛川市の「掛川城二の丸茶室」で開幕する。対局前日の10日、両対局者は現地入り。掛川市役所で行われた「掛川こども王将戦」を視察した後、対局場の検分、記者会見を行い、前夜祭に出席した。

年男藤井のタイトル防衛ロードが始まる。26年の対局は昨年同様、7日の叡王戦本戦トーナメントからスタート。山崎隆之九段を下し、3期ぶりの復位に向けて初戦を突破した。

今回は、タイトル戦過去8戦8勝と好相性の静岡対局。「こちらへ来て、いよいよ王将戦が始まると気持ちが高まるところがありました」と会見で語った。

永瀬とは昨年、王将戦で初めて2日制7番勝負を戦った後、名人戦、王位戦でも相まみえた。もちろん、今回の王将戦挑戦者決定リーグ戦など、最近の戦いぶりも見ている。

「充実した内容の将棋を指されているという印象を強く持っています。永瀬九段というと手厚い受けというイメージが強かったのですが、最近の将棋を見ていると受けの技術の高さはもちろんですけど。踏み込みの鋭さが際立っている将棋が多いと感じています」。

王将戦と名人戦は4勝1敗だったが、王位戦では4勝2敗と、わずかではあるが差を詰められた。しかも、3連勝した後に初めてタイトル戦で連敗を喫した。「昨年も数多く対戦していますので、その経験を生かして戦っていきたいと思います。その中でいろいろな戦型や指し方もできればと考えています」。

スタートダッシュをうまく決め、王将戦V5へ白星発進だ。