サンシャイン水族館(東京・池袋)は9日から、使用済みの漁網をリサイクルした生地のオリジナルユニホームを館内スタッフが着用する。日本初の試みだ。同館ではこれまでサンゴの保全活動やカワウソ、ペンギンの保全を啓発するイベントを行うなど、環境問題に取り組んできた。

今回は海洋ゴミとしての漁網を注視した。環境省によると、漁網は日本に漂着するゴミ全体の約11%を締めるという。適切に処理されないまま海に流出すると、海洋生物に絡んでしまい死に至らしめる可能性もある。素材としてプラスチックが使われているため、海洋ゴミとなった場合、生物が誤って飲み込んでしまったり、海岸の景観の悪化、水産業や観光に深刻な負担をもたらす。

多くの人に向き合ってもらうことを願い、海の生き物を守るための水族館スタッフが着用することで、環境保全のメッセージを発信する。

日本の水産業で行われている巻き網漁の漁網には、素早く魚群を囲み、早く沈め、潮の流れにも負けないようにと、多くのポリエステル素材が使われている。今回のユニホームは、この素材の漁網リサイクルを勧めるプロジェクトにより科学的に処理することで新たな原料として再利用される。また、これまで着用していたユニホームも新たな素材などにリサイクルされるという。