こんにちは。まずは先週のプーシャン騎手についてお話ししたいと思います。

土曜日には初めて騎乗した京都競馬場で勝利を挙げ、日曜日のジャパンCに向けて良い精神状態で東京競馬場に入ったのですが、日曜日の早朝に尾関調教師から取り消しについて連絡を頂きました。非常に残念でしたが、その気持ちはドゥレッツァに関わる全員が同じだと思うので、馬が今後に向けて良い方向へ進んでくれたらと願うばかりです。プーシャン騎手には来年のジャパンCでリベンジして欲しいと強く思います。

ジャパンCについてですが、まずは、勝利したカランダガンとその関係者の皆さまへ、心から敬意とお祝いの気持ちをお伝えしたいです。日頃から日本馬の海外遠征のサポートに携わっている立場として、海外馬が日本の検疫ルールや日本競馬のルールの中で勝つことは、非常に難しい挑戦だと感じています。検疫については、現在は東京競馬場へ直接入厩できるようになり、以前に比べればだいぶ楽になったとはいえ、日本競馬のルールは依然として大きな壁です。

特に、発馬試験が義務付けられている点は、長距離輸送で心身ともに疲労している馬にとって非常に負担の大きい調教です。日本馬が海外遠征をする場合、どの国でも発馬試験はなく、駐立さえできればよいので、馬への負担を軽減できます。超一流馬ほどゲートから出されるとスイッチが入りやすく、メンタル面のマネジメントが非常に難しいと思います。こうした難しい環境下で、カランダガンがヨーロッパと同じパフォーマンスを発揮したことは、グラファール厩舎の素晴らしさの表れだと感じます。昨年のゴリアットでのジャパンC挑戦の経験があったからこそ、JRAへのリクエストも明確で、JRA側もサポートしやすかったのだと思います。それは、私自身が矢作厩舎とともにさまざまな国で経験してきたことからも強く共感する部分です。

アーモンドアイが出したコースレコードを、まさか海外馬が更新するとは、誰も想像していなかったことだと思います。もしJRA賞でカランダガンが特別賞などを受賞することになれば、それもまた日本競馬に新たな歴史を刻む偉業になると思うので、そちらの結果にも注目したいです。

今年は本当に素晴らしいジャパンCでしたし、来年もまた素晴らしいレースになると確信しています。また、来年の海外遠征の中で、日本馬にとって最大の壁になるのは間違いなくカランダガンだと感じています。

最後に、今週のプーシャン騎手は中山と阪神で騎乗する予定ですので、引き続き応援のほどよろしくお願いします。(レースホースコーディネーター)

ジャパンCを勝ち表彰式を待つカランダガン
ジャパンCを勝ち表彰式を待つカランダガン
ジャパンCを勝ち表彰式を待つカランダガン
ジャパンCを勝ち表彰式を待つカランダガン
ジャパンCを勝ち表彰式を待つカランダガン
ジャパンCを勝ち表彰式を待つカランダガン